ネタバレ人物設定 ・・・
<マゼンタ>
かつては王国最強の将軍クリムゾンを一番に評価していたが、そのクリムゾンがエカルラートを暗殺した事で見限り、最終的にクリムゾンとその家族を死罪とした。
東部都市国家と表面的に同盟を結んではいるが、実態は植民地として扱っており、商業が盛んな東部都市国家を支配するよりは、自国の軍事力で他国の侵攻から守ると言う名目の元、多くの資金・資源を提供させている。
また王女アリザを留学と言う形で、マゼンタ王国へ派遣させ人質として扱っている。
故に、王国の会議にはアリザも同席させるが、社交辞令な会話しか交わさず、内心では羽虫程度にしか思っていない。しかしそんなマゼンタの態度を感じ取ったアリザには快く思われていないが、マゼンタ自身はその事に気付いていない。
かつてはエカルラートの父の進言もあり、身分に関わらず国民を評価していたが、クリムゾンの裏切りがあってからと言うもの、貴族しか信用していない。その為、王国の将軍たちには絶大の信頼を寄せている。
<バーミリオン>
国王や国民からの信頼も厚く、野心を感じさせていないが、その本性はエカルラート暗殺を企てた張本人である。
シナバーのクリムゾンに対する嫉妬心を利用し、エカルラートとクリムゾンの二人を王国から排除しようと画策した。
理由は、エカルラートの目指す世界が軍事国家であるマゼンタ王国とそぐわないため、である。古くから生家が武器商人や奴隷商人と付き合いが有り、その恩恵を受けていたこと、またバーミリオン自身も平和に興味がなく、争うことが自身の本質でもあると感じているからだと考えられる。
シナバーを裏で操り、全ての実権を自分とバーガンディ・ソルフェリノの三人で握ることが目的。そして女中心の世界を作る事が願いであった。
幼い頃、バーガンディ・ソルフェリノと共に盗賊に誘拐された経験を持つ。身代金の要求だけではなく、男たちに弄ばれ心身ともに追いつめられ、その経験から極度の男性嫌悪症になった。ちなみにこの時三人を救ったのは当時まだ存命で騎士でもあったマゼンタ王妃だと言われている。
その経験があるからか、マゼンタとカーマインには忠誠を誓っている。
<バーガンディ>
バーミリオン・ソルフェリノと共にエカルラート暗殺を企てた張本人である。
主に計画をバーミリオンが立案し、自身はソルフェリノと共にその計画の通りに事を運ぶよう暗躍していた。
ソルフェリノが失態を犯した際、その性格を知りながらわざとクリムゾンの前で叱責し、マゼンタ王にソルフェリノに厳罰を与えるように訴え、クリムゾンにソルフェリノを助ける為、自らバンパイアの本隊へ乗り込むことを約束させるなど狡猾に計画を進めた。
またカーマインとエカルラートを引き離すため、わざとカーマインが陰で見ている事を知りながらエカルラートを誘惑するなど、目的の為には手段を択ばない一面を持つ。
エカルラート暗殺の際には、バーミリオンと現場近くを通りかかった振りをし、エカルラートを医者の元へと運んだ。しかし、本当にすぐに医者の元へ向かったのかどうかは不明である。
<ソルフェリノ>
バーミリオン・バーガンディと共にエカルラート暗殺を企てた張本人である。
主に計画をバーミリオンが立案し、自身はバーガンディと共にその計画の通りに事を運ぶよう暗躍していた。
当時、自身が責任を任されていた食糧庫がバンパイアに襲撃されたとマゼンタ王に嘘の報告をし、他の将軍たちに叱責され、将軍の任を解くように王に要求されたため、クリムゾンに相談をした。彼女の相談を受けたクリムゾンは、ソルフェリノの為にバンパイアの本拠地に単身乗り込むことになる。
カーマインと仲がいい事を利用し、彼女を呼び出しエカルラートがバーガンディに誘惑され彼が籠絡される瞬間を目撃させるなど、その本性は狡猾な面を持つ。
クリムゾンの公開裁判の際には進行役を務め、シナバーと共に国民を煽りクリムゾンとその家族を死罪にするように仕向けた。
<シナバー>
エカルラート暗殺を企てた一人である。
しかし彼自身はクリムゾンへの嫉妬から、彼を蹴落とす方法としてバーミリオンに話を持ちかけられ唆されていた。
しかし彼自身はバーミリオンの言葉に踊らされ、自分自身が全てを計画したように思い込んでいる。
それ故、エカルラート暗殺に関する重要な場面では自身が手を下しており、実際にクリムゾンの剣を使いエカルラートを殺害したのは彼である。
エカルラート殺害直後に自らの息のかかった兵たちを呼び、クリムゾンがエカルラートを殺害したと言う事実をねつ造し、彼を裁判にかける。
無実を主張する彼に、家族の命を助ける代わりに罪を認めるように持ちかける。
取引に応じたクリムゾンが罪を認めたのちに、約束を反故にし彼の目の前で彼の母と妹を殺害した。
エカルラートとクリムゾンを排除した後、マゼンタ王の信頼を集め、多くの政策を任されるようになり、マゼンタ王国内でその影響力と発言力を増していく。
時代の流れを読む能力は本物で、革新的な発明を次々と採用しマゼンタ王国発展に貢献する。クリムゾンを処刑後にはスカーレットたちが棲みついていた大森林へと討伐に赴くが、正攻法ではなく、大森林に流れる川に毒を流し、バンパイアの身体の自由を奪い虐殺とも取れる方法で彼らを大森林から掃討することに成功する。
バーミリオン達と同じく名門の出のため、身分の低いクリムゾンがエカルラートの護衛役を幼い頃から務めていたと言うだけで将軍の身分になった事に不満を抱えていた。
それでいて常に下に見ているクリムゾンに何度も手柄を先に立てられ、マゼンタ王や国民に支持を受けている事に激しい憎しみを抱き始めた。
ある日、バンパイアの襲撃に備え、領内の集落を防衛する作戦の指揮を執ることになった際、戦力を分散させすぎないようにするため、襲撃の可能性の低い集落には部隊を向かわせなかったが、この作戦が裏目に出て部隊を駐屯させなかった村がバンパイアに襲われてしまう。
しかしシナバーの作戦に疑問を感じたクリムゾンが独断でその村へ向かったことから、最悪の状況は防げたが、その一件でシナバーのクリムゾンに対する嫉妬や劣等感はより一層増すことになってしまった。
<カーマイン>
幼少期からエカルラート、クリムゾンと三人で過ごしてきたため、その信頼は厚かった。
その為か、クリムゾンがエカルラート殺害の容疑を掛けられた際に、最後まで彼を信じ続けようとしていた。
物心ついた時にはエカルラートと許嫁と言う関係になっていたが、その事に疑問を感じたことは無く、将来彼と結婚出来ること自体は幸せに感じていた。
少しずつ経験を重ねて行くうちに、クリムゾンの事も異性として意識するようになるが、それは恋愛感情と言うよりも兄に対するあこがれの様なものであったと本人は感じている。
その性格上、他者を疑うことが出来ず、それ故ソルフェリノやアリザに裏切られる結果となってしまう。
<アリザ>
東部都市国家とマゼンタ王国の関係の性質上、留学と言うのは名ばかりの人質としてマゼンタ王国に引き渡されたことを悟っていた。
またその事実に関しては、王国でも上層部またそれに関わる者たちも周知していたので、城内の兵や使用人たちの彼女を見る目は冷ややかであった。
一部の兵たちは彼女の境遇を利用し、その身体を要求する者までいた。
それでも何事も無かったかのように振る舞っていた為、カーマインには気付かれなかった。
自らの境遇に悲観し、自分が奪われる側の人間に生まれた事を強く実感したため、表面的にはマゼンタ王国と有効な関係を築いている様に見せていたが、その裏ではリサージと共に、バンパイアと内通し、マゼンタ王国陥落を目論む。
心の底では、カーマインの事を世間知らずのお嬢様としか思っておらず、自分を気遣っている彼女に見下されていると考え憎しみの感情を抱く。
彼女の傍に居続ける中で、彼女のエカルラートやクリムゾンに対する気持ちを確認し、より苦しめる為にクリムゾンも利用しようと考える。
しかしクリムゾンに関しては、尊敬の念以上の感情を抱いている描写も見られる。
スカーレット率いる連合国家に従うことになってからは、スカーレットとクリムゾンに忠誠を誓い、ゆくゆくはアインスとなり世界を支配する側に立つことを目指す。
<リサージ>
東部都市国家の外交官としてマゼンタ王国との橋渡しや交渉役を務め、社交的に多くの人間と接しているが、実際は欲望に貪欲で強欲な性格。裏でバンパイアと内通し、マゼンタ王国の内情をクリムゾンに伝え、交換条件として自身を、人間を越える生命力を持つアインスにすることを持ちかけている。
その出自は不明だが、平民の出と推察される。幼い頃より言葉巧みに周囲の人間を操る術に長けており、その能力を磨き東部都市国家でも地位を上げて行った。
その後、外交官を任されるまでになり、マゼンタ王国を始め近隣諸国と関係を持ち始める。
クリムゾンとの出会いは偶然であり、たまたまクリムゾンが率いるバンパイアに襲撃を受け命乞いをした際に、以前数回だけ顔を見た事のあるクリムゾンの名前を出し、命乞いをしたところ、人間の協力者を捜していたクリムゾンと利害が一致し、共にマゼンタ王国滅亡の為に動くことになった。アインスになる野望はあるものの、バンパイアにはまだ抵抗があるらしく、「化け物」呼ばわりして、シャド達の怒りを買うことがある。
東部都市国家に仕える身ではあるが、利己的な考え方の為アインスへとなった後に、切り捨てる事も考えていた。
自分に役に立つ者はどんな手段を使っても利用をするが、そうでない者には関心が薄い。
<モモコ>
古くからエカルラートの元で使用人をしていた為、クリムゾンの事も幼い頃から知っている。
エカルラートとクリムゾン、二人の信頼関係を間近で見てきたからこそ、暗殺事件の犯人がクリムゾンだと言うことに誰よりも疑問を感じていた。
かつて二人が決闘をする時に、それとは知らずにエカルラートから渡された決闘状をクリムゾンに届けた過去があり、その過去がモモコ自身のトラウマとなっている。
エカルラート暗殺事件後は、使用人を退き隠居生活を送っていたが、クリムゾンが犯人だと言うことに納得がいかず、独自に調査を始める。そこでシナバーが怪しい事に気付き、彼を追うようになるが、ある時期を境にそれも中断。
調査をしていくうちに、知り合いや親族が謎の死を遂げる事が続き、暗に犯人側からのメッセージだと受け取ったためだと思われる。以降は全てを諦め、現在に至る。
<シャド>
人間だった頃は、物心ついたころから奴隷の身であった。母親と共に売られたらしく、母は気付いたころには死んでいたと言う。
自身も性虐待を受け、満足な食事を与えられなかった為、流行り病に罹り捨てられ死にかけていた所をスカーレットと出会い、彼女にアインスへと変えられ、生き延びる。
人間だった頃は狭い世界しか知らず生きていたが、アインスとなり自由を手に入れた事からスカーレットへ絶対の忠誠を誓うようになる。
彼女のスカーレットへの忠誠は、知ることが出来なかった母親への愛情に似ている。
以前虐待を受けていた影響で、バンパイアとなってからは人間に対して残酷な行為をすることに躊躇いが無い。また人間時代に子供だった事も有り、バンパイアになってから人間に対する興味や好奇心は持っており、人間の真似をすることが趣味となっている。劇中でも、村娘や貴族令嬢の真似事などを披露している(あくまでも本人のイメージである)。
戦闘時は二本の短剣を扱うが、ソルフェリノとの3回の戦いのうち、始め2回は一振りしか使用していない(本人いわく、全力を出していなかった)。
<ギュールズ>
かつてはマゼンタ王国と並ぶと言われた強国コーラルの将軍だったと言われている。
その名は伝説的だったらしく、相対したバーガンディが腕を認められ、光栄だとも言っている。
しかし自国の仲間に裏切られ、負け戦の責任を取るために火あぶりにされた。しかし奇跡的に生き残ったところで、スカーレットと出会いアインスへとなる。
その為、他のアインス同様、スカーレットには絶対の忠誠を誓っている。彼女のスカーレットへの忠誠は、自らの主へと捧げるものに近い。
自身と境遇が似ているクリムゾンの事を認めてはいるが、信用はしていない。
彼がスカーレットとバンパイアに有益な作戦を立てる為、彼の指示に甘んじている。
他のアインス達と比べ人間としての常識を理解しているため、マゼンタ王国へ出入りしているリサージの護衛役として潜入させられている。これについては、ギュールズ自身人間を観察できるので楽しんでいる。
<セキ>
コウと共に劇中で唯一ルージュ大陸出身では無いバンパイアである。
目の見えない妹の治療法を捜すために、東の大陸から渡って来た際に嵐に巻き込まれ漂流し、死にかけていた所をスカーレットと出会う。漂流した際、共に流れ着いた女性に、食料を考え、生き残りたいなら妹かどちらか一人だと選択を迫られ、自ら選べず女性に殺害されそうになった所をスカーレットたちに助けられる。
その後、行くあてもなく帰る家もないため自ら望んでバンパイアへとなった。
彼女のスカーレットへの忠誠は医者や英雄へ向ける尊敬に近い。
他のアインスと比べ、マゼンタ王国やその人間達への因縁は薄いため、ソルフェリノがバンパイアツヴァイとなった時もそれほど気に留めていなかった。
生前は、目の見えない妹を邪険に扱う養父と母親と口論することが多く、関係は良好ではなかった為、人間に対する未練も薄い。
<コウ>
セキと共に劇中で唯一ルージュ大陸出身では無いバンパイアである。
生まれつき目が見えなかった為、家族と共に治療法を捜すために東の大陸から渡って来た際に嵐に巻き込まれ漂流する。その際に両親を失っている。
漂流した際、共に流れ着いた女性に、食料を考え、生き残りたいなら姉かどちらか一人だと選択を迫られ、目の見えない自分よりも姉が生きるべきと考え自ら命を断とうと決めるが、セキに止められる。選択できなかった為、二人とも殺されそうになったところをスカーレットたちに助けられる。その後行くあてもないためスカーレットたちについて行くが、目が見えないためバンパイアを恐れることなく接することが出来たため、スカーレットたちに興味を持たれる。バンパイアになれば目が治るかもしれないと聞き、自ら望んでバンパイアへとなった。
彼女のスカーレットへの忠誠は医者や英雄に向ける尊敬に近い。
他のアインスと比べ、マゼンタ王国やその人間達への因縁は薄いため、ソルフェリノがバンパイアツヴァイとなった時もそれほど気に留めていなかった。
生前は、自分が目の見えない事で邪険に扱う養父と母親と姉が口論することが嫌で、姉以外とは関係が良好ではなかった為、人間に対する未練も薄い。
<スカーレット>
遥か昔に気が付けばルージュ大陸にいた。
当初自分が何者かも分かっておらず、大陸を彷徨っていた。そんな時人間と出会い、言葉などを覚えて行った。
そして人間が老いて死んでいくのを見た時に初めて自分が人間では無い事に気付く。
何百年も知り合った人間が死んでいくのを見続けていくうちに、自分の仲間が欲しいと感じ初めて眷属を作った。それまでは人間の遺体を喰らい生きていた。
眷属が出来た事に喜びを感じ、気に入った人間を次々とアインスへと変えていった。
しかし自分の意志を持つアインスが増えすぎた結果、バンパイア同士で争いが起こってしまう。その争いは人間を巻き込んでしまったため、人間はバンパイアを恐れるようになり、相容れぬ関係となってしまう。
やがて争いは収束するが、スカーレットはその後アインスを作ることが激減する。
人間との争いを極力避けるように、森の奥で静かに暮らしていたが、バンパイアを敵対視する人間達に何度も討伐隊を向けられるようになり、自分たちの命を守る為に争うことになってしまう。自らの安全を確保するため、領土を広げるために人間へ戦争を仕掛ける事になり、少しずつ勢力を広げていったが、マゼンタ王国が討伐に本腰を上げはじめたため、苦戦する。特に真紅の将軍が台頭し始め、多くのバンパイアが彼に殺されたため、スカーレットを始め、バンパイアは彼に激しい憎悪を抱いていた。
しかしある日、シナバー達の画策により一人でスカーレットが拠点としていた大森林にクリムゾンがやってきて、奪ってもいない食料を返して欲しいと言われる。単身で乗り込んできた彼に復讐をする機会だったが、以前クリムゾンが人間の奴隷にされそうになっていたアインスを助けた経緯を聞き、見逃すことにした。
その後、エカルラート暗殺の罪人として処刑されたクリムゾンが生き延びた所をシャドが見つけ連れてきたため、彼との再会を果たす。しかし一度見逃しはしたものの、眷属の仇である事実は変わらず、彼を殺害しようとするが、マゼンタ王国へ復讐を誓う彼に協力を持ちかけられる。
マゼンタ王国を滅ぼすと言う共通の目的のために、一時的に手を結ぶことになる。
<クリムゾン>
生まれは平民出身であり、父の剣の腕前がエカルラートの父の目に留まり、その近衛騎士として採用される。父の仕事について行きエカルラート、カーマインと出会う。
父には将来その二人を守る騎士になる事を目標にしなさいと言われ、騎士を目指す。
幼い頃より二人と遊んでいた為、知らぬ人間が見たら兄弟と間違えるかのように仲が良かった。しかしある日父は、戦場でエカルラートの父を守る為戦死してしまう。
父の死後、父親同様、剣の腕前は非凡であったため幼い頃から王国内でも評判になっていた彼を、エカルラートの父が推薦し騎士となる。
騎士となってからは、その剣の腕前と鋭い洞察力で王国内で頭角を現す。
各地で様々な戦功をあげ、マゼンタ王の目にも留まり平民出身としては異例の将軍と言う身分を与えられる。
そしてその活躍から「真紅の将軍」と呼ばれるようになった。将軍となって以降も多くの功績を上げ、マゼンタ王国一の将軍として国民に受け入れられるようになった。
特にクリムゾンを有名にした事件が、「ベニバナ村の悲劇」であった。
シナバーの立案した作戦で見落とされていたベニバナ村の異変を唯一感じ取り、独断で村に向かい、バンパイアの掃討に成功。村人はバンパイアへと変えられてしまい、その全てを殺すことになったが、近隣の村への被害を未然に防ぎ、マゼンタ王、兵、国民の英雄として迎えられた。
しかしその結果、シナバー将軍の自尊心を傷付け、平民出身である事を理由にシナバー始め貴族からは反感を買うことになってしまうが、本人は気付けなかった。
そしてシナバー、バーミリオン、バーガンディ、ソルフェリノたちによって、邪魔者として排除の対象となってしまう。
シナバーがマゼンタ王にクリムゾンに反逆の恐れありと進言し、その後バーミリオン達の手によって、クリムゾンが不利になる状況が起こり、徐々にマゼンタ王の信頼も薄れて行き、最終的にエカルラート暗殺の犯人に仕立て上げられてしまう。
シナバーの口車に乗り、家族を守る為にエカルラート殺害の罪を被るものの、その約束を反故にされ、罪を認めた後に目の前で家族を処刑される。激高し、両手を縛られたままで4将軍と立ち回るが、追いつめられてしまう。
自身を裏切った将軍たちと、何も疑わずに自分と家族を殺すことを望んだ国民たちに激しい憎しみを抱きながら、処刑場であった崖の上から落下。その高さから、マゼンタ王国では死亡扱いとなった。
しかし実際は落下した先が河川で、かろうじて生き延びており、偶然通りがかったシャドに拾われる。その後、意識を取り戻しマゼンタ王国への復讐を誓い、スカーレットに協力するように申し出る。かつてはバンパイアを数多く殺害したとして彼女に信用されなかったが、今のままではバンパイアは人間に駆逐されるだけだと述べ、自分ならそれを変えることが出来ると協力を強制する。事実、その直後にシナバー率いる部隊がスカーレットが居城としている大森林へ侵攻を開始する。そこでクリムゾンはかつての仲間であったマゼンタ王国を相手に戦う。その際、自分の姿を見た人間を皆殺しにしている。
しかし川に毒を流し、森に火を放ったシナバーの非人道的な策の前に敗走。しかしこの戦いがきっかけとしてスカーレットに信用されるようになる。
そして自身を裏切り、家族を死に追いやったマゼンタ王国に復讐するために行動を開始する。